【VLANのモニタリングについ て】


このHPはVLANのモニタリングについてまと めたもので す。


1-1 VLANID(VLAN番号)

VLANはVLANID(VLAN番号) という数字によって管理される。どのスイッチも 初期状態は全てのポートがVLAN1に割り当てら れている。別のVLANにポートを割り当てるには、最初にVLANを 作っておく必要がある。

1-2 新規VLANの作成

新規VLANの作成はグロー バルコンフィグレーションモードで【VLAN】コマンドを入力し 、引数に【VLANID(VLAN番号)】 を指定する。この時、プロンプトがグローバル コンフィグレーションモードの(config)#からVLANコンフィグレーションモードの (config-vlan)#に変わる

また、VLANの目的に応じて【name】コマンドを使って、VLAN に名前をつけることもできる。VLAN名を設定し なければ、VLAN0006等の名前が自動的に設定 される。

【VLANの作成】

(config)♯VLAN 【VLANID(VLAN番号)】

【VLAN名の設定】

(config-vlan)♯name【VLANに設定する VLAN名】

作成したVLANの状態を確認するには、 特権モードで【show vlan】コマンドを使う 。

【作成VLANの確認】

(config)♯show vlan【id】【VLANID (VLAN番号)】

作成したVLANを削除するには、特権モ ードで【no vlan】コマンドを使う。 但し、VLAN1は削除できない

【VLANの削除】

(config)♯no vlan【VLANID(VLAN番号)】



1-3 VLANの割り当て

スイッチの各ポートはデフォルトでVLAN1に割り当てられている。他のVLANに割り当てを 変更するには、ポートごとにVLANを指定していく。ポートを VLANに割り当てることを「VLANメンバーシップ」 という。VLANメンバーシップには、スタティックとダイナミックがあ る。

【スタティックVLAN】

スタティックVLANは、管理者が手動で各ポートにVLANを 割り当てる。スタティックVLANのメンバーシップの設定は、インターフェイスコンフィグモードでポートごとにVLANを指定していく。ポートを VLANに割り当てることを「VLANメンバーシップ」 という。VLANメンバーシップには、インターフェイスコンフィグモードで【switchport access vlan VLANID(VLAN番号)】コマンドを実行する。

【スタティックVLANの設定コマンド】

(config)#switchport access vlan VLANID(VLAN番号)



【ダイナミックVLAN】

ダイナミックVLANは、VMPSというデーターベースにMA CアドレスとVLAN番号を登録しておき、 ホストが接続された時に、スイッチが自動的にVLANを割り当 てる。ダイナミックVLANの設定は、【switchport access vlan dynamic】コマンド を使う。

【ダイナミックVLANの設定コマンド】

(config-if)#switchport access vlan dynamic


1-4 メンバーシップの確認

ポートのメンバーシップを確認するには、特権モードで【show vlan brief】コマンド を実行する。

【メンバーシップの確認】

(config)#show vlan brief



1-5 トランクリンクの有効化

トランクリンクを有効にするにはインターフェイスコンフィグモードで【siwtchport mode trunk】コマンドを入力する。Catalyst2950は、IEEE802.1qだけをサポートしている。

【トランクリンクの有効化】

(config-if)#switchport mode trunk

★【トランク接続の確認(trunkオプション)】

トランク接続におけるVLANの使用状況を確認するには、【show interfaces】コマンドと【trunk】オプションを使用する。また引数には【インターフェイス名】【インターフェイスの番号】を使用する。

【トランクの確認(trunkオプション)】

(config)#show interfaces 【インターフェイス名】【インターフェイスの番号】 trunk



★【トランク接続の確認(switchportオプション)】

トランクの設定状況の確認には、【show interfaces】コマンドと【switchport】オプションを使用する。また引数には【インターフェイス名】【インターフェイスの番号】を使用する。

【トランクの確認(switchportオプション)】

(config)#show interfaces 【インターフェイス名】【インターフェイスの番号】switchport



1-6 カプセル化タイプ

Catalyst2950ではIEEE802.1qのみをサポートするので、プロトコルの指定は必要ないが、IEEE802.1qとISLの両方をサポートしているスイッチでは、プロトコル(カプセル化タイプ)の指定が必要になる。

カプセル化タイプの指定にはインターフェイスコンフィグモードで【switchport trunk encapsulation】 コマンドを使用する。引数には、IEEE802.1qであれば【dot1q】、ISLであれば【isl】を指定する。

【カプセル化タイプの指定】

(config-if)#switchport trunk encapsulation 【dot1q/isl】