1-1サブネット数、ホスト台
数の求め方 サブネットマスクが提供するサブネット数、有効なホスト数、ブロードキャストアドレスを決定する場合の考慮事項は次の5項目。 この5項目は次の手順で決定する。 @サブネット数:2のX乗=サブネット数。 Xはマスクされたビットすなわち1のビットの数。例えば、11110000は2の4乗、サブネット数は16. Aサブネットあたりのホスト数:2のX乗−2=サブネットあたりのホスト数 Xはマスクされていないビット、すなわち0のビット数。例えば11000000は2の6乗−2となり、サブネットあたりのホスト数は62 B有効なサブネット番号:256−サブネットマスク=基本数 例えば、256−192=64 C有効なホスト:有効なホストは、サブネットから全て0と全て1の2個を除く D各サブネットのブロードキャストアドレス:ブロードキャストアドレスは全てのホストビットが1
で、次のサブネットの1つ前の番号 がブロードキャストアドレとなる。 【サブネット化の練習1:クラスCアドレス】 ここでは、前述した代替方式を用いて、クラスCアドレスのサブネット化を練習してみる。まず、最初のクラスCサブネットを用いて、クラスCアドレスを使用可能な各サブネットについて作業す
る。同様にクラスA及びクラスBネットワークのサブネット化も実行できる。 この例ではサブネットマスク255.255.255.192を用いて、ネットワークアドレス192.168.10.0をサブネット化する。 ここで5項目を決定する。 @サブネット数: 192は2ビット1(11000000)のため、サブネット数は2の2乗=4 Aサブネットあたりのホスト数: 6つのホストビットは0(11000000)のため、サ
ブネットあたりのホスト数は2の6乗−2=62台となる。 B有効なサブネット番号:256−192=64 C有効なホスト:上記サブネット番号の間のもの になる。 D各サブネットのブロードキャストアドレス:次のサブネットの1つ前の番号 がブロードキャストアドレスとなる。
【サブネット化の練習2:クラスCアドレス】 ここでは、サブネットマスク255.255.255.224、ネットワークアドレス192.168.10.0をサブネット化する。 @サブネット数:
224は11100000のため、公式に当てはめると2の3乗=8になる。 Aサブネットあたりのホスト数: 2の5乗−2=30 B有効なサブネット番号:256−224=32 32+32=64、64+32=96、96
+32=128、128+32=160、160+32=192、192+32=224となる。したがって、サブネット番号は0、32、64、96、128、160、192、224となる。※ここでは、
各サブネットのネットワークアドレスの第4オクテットの値。
C有効なホスト:上記サブネット番号の間のもの になる。 D各サブネットのブロードキャストアドレス:次のサブネットの1つ前の番号 がブロードキャストアドレスとなる。
【サブネット化の練習1:クラスBアドレス】 ここでは、クラスBアドレスのサブネット化を練習してみる。
クラスBネットワークアドレスでは、ホストアドレッシング用に「16ビット」用意されている。クラスBネットワークのサブネット化プロセスは、 ホストビット数が多い点を除いてクラスCの場合と同じ。 この例ではサブネットマスク255.255.192.0(/18)を用いて、ネットワークアドレス172.31.0.0をサブネット化する。 ここで5項目を決定する。 @サブネット数: 192は2ビット1(11000000)のため、サブネット数は2の2乗=4。 Aサブネットあたりのホスト数: ホストビットは0で14ビットのためサブネットあたりのホスト数は
2の14乗-2=16382台となる。 B有効なサブネット番号:256−192=64 C有効なホスト:上記サブネット番号の間のもの になる。 D各サブネットのブロードキャストアドレス:次のサブネットの1つ前の番号 がブロードキャストアドレスとなる。
【サブネット化の練習2:クラスBアドレス】 この例ではサブネットマスク255.255.254.0(/23)を用いて、ネットワークアドレス172.31.0.0をサブネット化する。 ここで5項目を決定する。 @サブネット数: 254は7ビット1(11111110)のため、
サブネット数は2の7乗=128。 Aサブネットあたりのホスト数: ホストビットは0で9ビットのため、
サブネットあたりのホスト数は2の9乗-2=510台となる。 B有効なサブネット番号:256−254=2 C有効なホスト:上記サブネット番号の間のものになる。 D各サブネットのブロードキャストアドレス:次のサブネットの1つ前の番号がブロードキャストアドレスとなる。
サブネットマスクにより、サブネット数やホスト
台数が変化する。サブネット数
、ホスト台数は次の公式を使用し、求めることができる。
サブネット数を求める場合、サブネットマスクで拡張したビットの数を「X」として計算する。
※ IOS12.0以降では 【 ip
subnet-zero】 というコマンドが
デフォルトで有効になっているのでデフォルトで全て0ビットのサブネット、全て1ビットのサブネットは
使用可能。しかし、
ip subnet-zeroが有効でない機器で
はゼロサブネットなどは使えな
いので、サブネット計算で算出結果から「-2」が必要になる。
ホスト台数を求める場合、ホスト部のビット数を「X」の値として計算する。ホストアドレスに使用
できない、ネットワークアドレ
スとブロードキャストを減らすため「
−2」を行う必要
がある。
サブネットワークは、デフォルトサブネットマスクからネットワーク部のビットを何ビット拡張したかによりサブネットの大きさや、サブネット数が変化する。
サブネトマスクに達するまで、64+64 =128、128+64=192といった具合に基本数に変数を 追加している事ができる。したがって、サブネット番号は0、64、128、192となる。※ここでは、
各サブネットのネットワークアドレスの第4オクテットの値。
サブネトマスクに達するまで、64+64 =128、128+64=192といった具合に基本数に変数を追加していく。したがって、サブネット番号は0、64、128、192となる。※ここでは、
各サブネットのネットワークアドレスの第3オクテットの値。
サブネトマスクに達するまで、2+2 =4、4+2=6といった具合に基本数に変数を追加していく。※ここでは、
各サブネットのネットワークアドレスの第3オクテットの値。