【サブネット数、ホスト数の求め方について】


このHPはサブネット数、ホスト数の求め方についてまとめたものです。


1-1サブネット数、ホスト台 数の求め方

サブネットマスクにより、サブネット数やホスト 台数が変化する。サブネット数 、ホスト台数は次の公式を使用し、求めることができる。





サブネット数を求める場合、サブネットマスクで拡張したビットの数を「X」として計算する。

IOS12.0以降では 【 ip subnet-zero】 というコマンドが デフォルトで有効になっているのでデフォルトで全て0ビットのサブネット、全て1ビットのサブネットは 使用可能。しかし、 ip subnet-zeroが有効でない機器で はゼロサブネットなどは使えな いので、サブネット計算で算出結果から「-2」が必要になる。






ホスト台数を求める場合、ホスト部のビット数を「X」の値として計算する。ホストアドレスに使用 できない、ネットワークアドレ スとブロードキャストを減らすため「 −2」を行う必要 がある。




サブネットワークは、デフォルトサブネットマスクからネットワーク部のビットを何ビット拡張したかによりサブネットの大きさや、サブネット数が変化する。





















サブネットマスクが提供するサブネット数、有効なホスト数、ブロードキャストアドレスを決定する場合の考慮事項は次の5項目。





この5項目は次の手順で決定する。

@サブネット数:2のX乗=サブネット数。

Xはマスクされたビットすなわち1のビットの数。例えば、11110000は2の4乗、サブネット数は16.


Aサブネットあたりのホスト数:2のX乗−2=サブネットあたりのホスト数

Xはマスクされていないビット、すなわち0のビット数。例えば11000000は2の6乗−2となり、サブネットあたりのホスト数は62


B有効なサブネット番号:256−サブネットマスク=基本数

例えば、256−192=64


C有効なホスト:有効なホストは、サブネットから全て0と全て1の2個を除く

D各サブネットのブロードキャストアドレス:ブロードキャストアドレスは全てのホストビットが1 で、次のサブネットの1つ前の番号 がブロードキャストアドレとなる。


【サブネット化の練習1:クラスCアドレス】

ここでは、前述した代替方式を用いて、クラスCアドレスのサブネット化を練習してみる。まず、最初のクラスCサブネットを用いて、クラスCアドレスを使用可能な各サブネットについて作業す る。同様にクラスA及びクラスBネットワークのサブネット化も実行できる。


この例ではサブネットマスク255.255.255.192を用いて、ネットワークアドレス192.168.10.0をサブネット化する。





ここで5項目を決定する。

@サブネット数:

192は2ビット1(11000000)のため、サブネット数は2の2乗=4

Aサブネットあたりのホスト数:

6つのホストビットは0(11000000)のため、サ ブネットあたりのホスト数は2の6乗−2=62台となる。

B有効なサブネット番号:256−192=64
サブネトマスクに達するまで、64+64 =128、128+64=192といった具合に基本数に変数を 追加している事ができる。したがって、サブネット番号は0、64、128、192となる。※ここでは、 各サブネットのネットワークアドレスの第4オクテットの値。

C有効なホスト:上記サブネット番号の間のもの になる。

D各サブネットのブロードキャストアドレス:次のサブネットの1つ前の番号 がブロードキャストアドレスとなる。









【サブネット化の練習2:クラスCアドレス】

ここでは、サブネットマスク255.255.255.224、ネットワークアドレス192.168.10.0をサブネット化する。






@サブネット数:

224は11100000のため、公式に当てはめると2の3乗=8になる。

Aサブネットあたりのホスト数:

2の5乗−2=30

B有効なサブネット番号:256−224=32

32+32=64、64+32=96、96 +32=128、128+32=160、160+32=192、192+32=224となる。したがって、サブネット番号は0、32、64、96、128、160、192、224となる。※ここでは、 各サブネットのネットワークアドレスの第4オクテットの値。

C有効なホスト:上記サブネット番号の間のもの になる。

D各サブネットのブロードキャストアドレス:次のサブネットの1つ前の番号 がブロードキャストアドレスとなる。






【サブネット化の練習1:クラスBアドレス】

ここでは、クラスBアドレスのサブネット化を練習してみる。

クラスBネットワークアドレスでは、ホストアドレッシング用に「16ビット」用意されている。クラスBネットワークのサブネット化プロセスは、

ホストビット数が多い点を除いてクラスCの場合と同じ。

この例ではサブネットマスク255.255.192.0(/18)を用いて、ネットワークアドレス172.31.0.0をサブネット化する。






ここで5項目を決定する。

@サブネット数:

192は2ビット1(11000000)のため、サブネット数は2の2乗=4。

Aサブネットあたりのホスト数:

ホストビットは0で14ビットのためサブネットあたりのホスト数は 2の14乗-2=16382台となる。

B有効なサブネット番号:256−192=64
サブネトマスクに達するまで、64+64 =128、128+64=192といった具合に基本数に変数を追加していく。したがって、サブネット番号は0、64、128、192となる。※ここでは、 各サブネットのネットワークアドレスの第3オクテットの値。

C有効なホスト:上記サブネット番号の間のもの になる。

D各サブネットのブロードキャストアドレス:次のサブネットの1つ前の番号 がブロードキャストアドレスとなる。











【サブネット化の練習2:クラスBアドレス】

この例ではサブネットマスク255.255.254.0(/23)を用いて、ネットワークアドレス172.31.0.0をサブネット化する。






ここで5項目を決定する。

@サブネット数:

254は7ビット1(11111110)のため、 サブネット数は2の7乗=128。

Aサブネットあたりのホスト数:

ホストビットは0で9ビットのため、 サブネットあたりのホスト数は2の9乗-2=510台となる。

B有効なサブネット番号:256−254=2
サブネトマスクに達するまで、2+2 =4、4+2=6といった具合に基本数に変数を追加していく。※ここでは、 各サブネットのネットワークアドレスの第3オクテットの値。

C有効なホスト:上記サブネット番号の間のものになる。

D各サブネットのブロードキャストアドレス:次のサブネットの1つ前の番号がブロードキャストアドレスとなる。