【ステータスの確認】


このHPはルーターのステー タス(現在の状況)の確認方法についてまとめたものです。



1-1各種ステータスの確認方法

ルーターのステータスを確 認するには、ユーザーモードまたは特権モードで[show] コマンドを入力する。[show]コマンドの引数は、 確認する項目によって異なる。



1-2 IOSのステータス

IOSの バージョンやルータの稼働時間、IOSのファイル名、ルーター が搭載している各種メモリのサイズなどを確認す るには、[show version]コマンドを入力する。

【IOSのステータスを確認】

♯show version





※[show version]コマンドで確認できる そのほかの情報

●ブートスラップのバージョン番号
●ルーターの起動の方法
●ルーターが実装しているインターフェイスの種類

1-3 IOSのステータス

ルーター が実装している全てのインターフェイスのステータスを 表示するには、[show interfaces]コマンドを入力 する。

【全てのインターフェイスのステータス を表示】

♯show interfaces

インターフェイスごとにステータスを表 示するには、引数に

【インターフェイス名】【インター フェイス番号】を指定する。


【インターフェイスごとのステータスを 表示】

♯show interfaces 【確認するインター フェイスのタイプ】【確認するインターフェイス番号】

例えば、 Serial0インターフェイスのステータスを確認するには「show interfaces serial 0」を入力する。Serial0イン ターフェイスのステータス、設定されているIPアドレス等が確 認できる。



「Serial is up」は物理層の状態を表し、「 line protocol is up」はデータリンク層での状態 を表す。この状態 を確認することで、トラブルシューティングに役立つ。





【参考】キープアライブ

ルーターが 定期的に対応のデバイス(ルータ)へ生存確認の信号(キープ アライブ)を送信することで互いの生存を確認するためのしく み。一定時間が経過しても対向からキープアライ ブが届かない場合、データリンク層レベル以下で問題が発生 していることが考えられる。

1-4ネットワーク層プロトコルの確認

ルーターで 稼動中のネットワーク層プロトコル情報を確認するには[show protocols]コマンドを入力する。このコマンドでは、各インターフェースに設 定されているネットワーク層プロトコルのアドレスも確認でき る。

【ネットワーク層のプロトコルの確認】

♯show protocols



【DCE/DTEの確認】

また、 show controllersコマンドでは,シリア ルインタフェースがDCE/DTEのどちらになっているかというこ とを確認できる 。



1-5設定ファイルの確認と保存

★設定ファイルの確認

設定ファイ ルには「running-config」と「startup-config 」の2種類がある。
現在適用されている設定ファイルを確認するには、[show running-config]コマンド
を入力す る。
ホスト名、IPアドレス、パスワードを確認できる。 起動時 に使用されるバックアップ設定ファイルを確認するには、 [show startup-config]コマンドを入力する。
ルーターの購入時やバックアップ設定ファイルを削除した状態 では、startup-configは存在しない。この状態で、ルーターの 電源が切れると現在使用している設定ファイルは保存されない 。


【現在適用されている設定ファイルの確 認】

♯show running- config



【起動時に使用されるバックアップ設定 ファイルの確認】

♯show startup- config

※下記はstartup-configが存在しないと きのメッセージ


1-6設定の保存

コマンドで 設定を変更して、次回の起動時にも同じ設定を使用する場合は 、startup-configに設定を保存しておく必要がある。設定を保 存するには、「copy running-config startup-config 」コマンドを入力する。
保存後、[show startup-config]コマンドで確認する。


【設定の保存】

♯copy running-config startup- config





1-7 インターフェイスの有効化と無効化

ルーターは 複数のネットワークを相互接続するためのデバイス。そのため 、パケットを送受信するための複数のインターフェイス が存在する。
Ciscoルーターのインターフェイスは初期状態では無効 になっている。


●【インターフェイスの無効化】

ルーターは 使 用するインターフェイスだけを有効にして、使用しないインタ ーフェイスは無効化しておくことができる。
インターフェイスを管理的に無効にするにはインターフェイス コンフィグモードでshutdownコマンドを実行する。
インタフェースの状態としては「administratively down」の状 態になる。




●【インターフェイスの有効化】

ルーターの 全てのインターフェイスは初期状態では無効になっ ている。
そのため使用するインターフェイスについては、最 初に有効化しておく必要がある。ただし、セットア ップモードを使ってインターフェイスにアドレスを設定した場 合には、自動的に有効になる。
管理的に無効になっているインターフェイスを有効な状態にす るには、インターフェイスコンフィグモードでno shutdownコマンドを実行する。