【RIPの概要】


このHPはRIPの概要にについてまとめたものです。


1-1RIP

RIPは、ルーティングテーブルを定期アップデートする。定期アップデートの間隔は30秒で、メトリックに「ホップカウント」を使用する。ホップカウントは、ルーターを何台経由するかを表しており、最大15台ホップまで到達可能。


経路として使用できるのは15ホップまでで、16ホップは無効を意味するルートポイズニングとして使う。また、RIPはメトリックの値が同じであれば複数の経路に負荷を分散する「等コスト負荷(ロード)バランシング」が可能



1-2RIPのルーティングタイマ

RIPのルーティングタイマのデフォルト値は、次のとおり。

ルーティングタイマ デフォルト値
アップデートタイマ 30秒
無効タイマ 180秒
ホールドダウンタイマ 180秒
フラッシュタイマ 240秒




1-3RIPの設定

RIPの設定をするには、グローバルコンフィグレーションモードで{router rip}でコマンドを入力する。そのあと、{network}コマンドを入力し、引数に対象となるネットワークをクラス単位のネットワークアドレスで指定する。次の例のTOKYOルーターでは、{network}コマンドで、「10.1.1.0」「10.2.2.0」「10.3.3.0」の3つのネットワークにRIP動作させることができる。


【RIPの設定】

(config)♯router rip



1-4パッシブインターフェイス(passive-interface)

{network}コマンドの指定によって、TOKYOルーターのすべてのインターフェイスに対して、RIPのアップデート情報が送信されるが、「10.1.1.0」のネットワークにはその情報を受け取るルーターが存在していない。このような場合には、RIPのアップデート情報を流しても意味がないので、送信を止めることができる。その際に使用するコマンドが{passive-interface}コマンド。

引数に、<インターフェイス名>と<インターフェイス番号>を指定する。{passive-interface}コマンドはルーティングのアップデート情報を受信するが送信はしないという設定を行うためのコマンド。


【パッシブインターフェイスの設定】

(config-router)♯passive-interface<インターフェイス名><インターフェイス番号>

インターフェイス名:対象となるインターフェイスのタイプ

インターフェイス番号:対象となるインターフェイス番号

TOKYO(config)♯router rip

TOKYO(config-router)♯passive-interface ethernet 0