1-1 設定ファイルの管理
copyコマンドで現在のコンフィグをtftpサーバーにバックアップすることもできる。但しこの方法には、LAN環境とTFTPサーバーがインストールされているPCが必要。ルーターが多数存在する環境では、tftpサーバーで設定ファイルを一括管理できる。
【設定ファイルの保存】
♯copy【コピー元】【コピー先】
上図のマージには、copy tftp running-configコマンドとcopy startup-config running-configコマンドに関する特徴と、conf tコマンドに関する特徴がある。
前者の特徴は、コピー時にコピー先に対して、コピー元にの情報を上書きしないで既存の設定に付け加える(RAMに書き込む)というもの。後者の特徴は、新規に設定を書き換えることが出来るというもの。マージと記載されていないコマンドは、コピー時に、コピー先に対してコピー元の情報をすべて上書きする。 erase startコマンドは、NVRAMに0を上書きして、startup-configファイルを削除する場合に使用する。
1-2 IOSのバージョンアップ
tftpサーバー内に新しいバージョンのIOSを用意し、それをFlashにコピーすることで、IOS
をアップグレードすることができる。
IOSのアップグレード、またはバックアップを実施するには、【copy】コマンドを入力し、引数に【コピー元】【コピー先】を入力する。 ♯copy【コピー元】【コピー先】 1-3 IOSのバックアップ IOSをバージョンアップする場合、その前にデバイス本体にある既存のIOSをバックアップすること。万が一バージョンアップに失敗した場合に、元のファイルへ戻すのに必要となる。 ♯show flash Cisco IOSをtftpサーバーにアップロードする場合、【copy flash tftp】コマンドを実行し、そのあと、IOSファイル名やtftpサーバーのIPアドレスを入力する。 ♯copy flash tftp 1-4 IOSのアップグレード tftpサーバーにあるIOSをFlashにアップグレードするには、【copy tftp flash】コマンドを入力し、そのあとにtftpサーバーのIPアドレスやIOSのファイル名を入力する。 【IOSのアップグレード】
表示結果6行目の「Erase flash:before copying?[confirm]」というメッセージは、ダウンロードしようとしているIOSを格納する領域が、Flash上で足りない場合に表示される。
【IOSのコピーコマンド】
※IOSのバックアップやアップグレードを行う前には次の点を確認すること
◎ルータとtftpサーバー間でアクセスが可能か(ping)
◎tftpサーバーのハードディスクに十分な空き領域があるか
◎ファイルの命名規則(長いファイル名の保存が可能か)
◎tftpサーバーがUNIXの場合、事前に空ファイルを作成しておく
FlashにあるIOSをtftpサーバーにバックアップするには、【show flash】コマンドで、バックアップするファイル名とファイルサイズを確認する。
【Flash内のIOSファイル情報を表示】
【IOSファイルのバックアップ】
♯copy tftp flash