【クラウドコンピューティングについて】

              このHPは、クラウドコンピューティング(クラウドサービスの形態)についてまとめたものです。



クラウドのサービス形態は、以下の3つに大きく分類する。


・パブリッククラウド
・プライベートクラウド
・ハイブリッドクラウド

ここでは、各サービスについて説明する。


1-1 パブリッククラウドとは

 「パブリッククラウド」とは、クラウド事業者が所有し管理するITリソースプールからユーザーにリソースを提供するサービスが利用可能なクラウド環境であり、ユーザーは主にインターネットを通じて、それらのリソースにアクセスすることになる。
パブリッククラウドは、特定の企業向けのシステム環境ではなく、
クラウド利用者の不特定の企業や個人が自由に使用できる環境を提供する。
通常、パブリッククラウドでは、
システムの運用・管理も、サービスを提供するクラウド事業者が自社の施設内で行う。

パブリッククラウドでは、
クラウドサービスを提供するため、多数の物理サーバーが、クラウド事業者のデータセンター内で稼働している。
そして、各企業が利用するサーバーは、データセンター内にあるいずれかの物理サーバー上で稼働する仮想サーバーが割り当てられる。









1-2 プライベートクラウド

「プライベートクラウド」とは、単一のユーザーや組織など、ある一定の限られたユーザーしかアクセスすることができない場所に用意されたクラウドサービスおよびリソースを提供するクラウド環境である。
また、プライベートクラウドは、
「オンプレミス型プライベートクラウド」と「マネージド型プライベートクラウド」の2種類がある。


◆オンプレミス型プライベートクラウド

「オンプレミス型プライベートクラウド」とは、ネットワーク機器やサーバなどハードウェアを自社で準備しそのユーザー専用に構築されたクラウド環境。
この場合、イントラネット等、自社内に閉じたネットワークを利用することができるユーザーのみが専用でアクセスおよび利用できる。
ユーザーの要求に応じてリソースを確保して提供する。また、ユーザー間は論理的に隔離されていて、お互いのリソースは見えないといったクラウドの基本的な機能は、パブリッククラウドと同様であるが、オンプレミス型プライベートクラウドでは、ユーザーか企業がハードウェアを含むシステムのすべてを自社で管理することを意味する。








◆マネージド型プライベートクラウド

「マネージド型プライベートクラウド」とは、クラウド事業者が提供するインフラストラクチャの中で、ユーザー専用に構築されたクラウド環境であり、「ホスティング型プライベートクラウド」とも呼ばれる。オンプレミス型とは異なり、自社で機器などを準備する必要がなく、クラウド事業者から借り受けて構築する。また、クラウド事業者が管理するクラウド内のリソースを用いながら、仮想化されたネットワーファイヤウォールを用いて、ネットワークレベルで論理的に分離されたクラウド環境を提供する。一般的には「VPC」という名称で、様々なクラウド者が提供している。
















1-3 ハイブリッドクラウド

「ハイブリッドクラウド」とは、パブリッククラウドやプライベートクラウドのクラウド環境とオンプレミスなどを複数組み合わせて、構築したクラウドのこと。
それぞれのクラウドサービスの長所を組み合わせることで、セキュリティ・コスト管理を向上させることができる。

ハイブリッドクラウドを構築するソフトウェアの一般的な役割は、
異なるネットワークに存在して直接通信ができない複数のクラウド環境を、APIや統一的なクラウド基盤で連携し、VPN、専用線といった様々なサービスを用いてネットワークを結合させ、異なるセキュリティポリシーやID管理などの差異を吸収し、クラウド上で動作するジョブやタスクの管理を行うことである。