【クラウドコンピューティングについて】



            このHPは、クラウドコンピューティング(概要、利用形態)についてまとめたものです。





1-1 クラウドコンピューティングとは

クラウドコンピューティング(以下、「クラウド」と表記)とは、インターネット等のネットワークを通じて、コンピュータ資源を利用する形態の事を言う。
ネットワークやインターネットは、その中身を知らなくても、接続しさえすれば、サービスを利用できる。
クラウドもそれと同様で、
インターネットの向こう側がどうなっているか分からなくても、サービスを利用できる。











1-2 クラウドの利用形態

現在は、様々な企業が様々なクラウドサービスを提供している。
しかし、
クラウドの代表的な利用形態としては、以下の3つが挙げられる。



◆IaaS
◆PaaS
◆SaaS





■IaaS

IaaSとは、システムで使用するCPU、メモリ、ハードディスク等のハードウェアや、システムで稼働するOS、ネットワーク環境を提供するサービス。
IaaSの基本サービスとしては、「仮想サーバー」や「オンラインストレージ」等が挙げられる。

IaaSでは、
ユーザーが使用するOS、ミドルウェアやアプリケーションは、ユーザー自身が導入・設定を行う。
ユーザーは、自分の好きなOSをクラウドで利用することができる。
代表的なIaaSのサービスとして、AWSが提供する「EC2」がある。







■PaaS

PaaSとは、企業のアプリケーション実行環境や、アプリケーション開発環境を提供するサービス。
PaaSは、IaaSの構成要素に加えて、
アプリケーションの開発環境や、実行環境で必要となるデータベース、アプリケーションサーバー等のミドルウェア、並びにアプリケーションの開発に必要となるソフトウェアを提供する。

企業において、自社でアプリケーションの開発環境を一から構築するには多くの時間がかかる。
PaaSには、JAVAやPHP等のプログラミング言語に対応した
アプリケーション実行環境やデータベース等、あらかじめ用意されているので、インフラの構築や運用保守をせず、その基盤を利用することで短期間にアプリケーションを開発し、サービスの提供を行える。

代表的なPaaSのサービスには、サイボウズの「Kintone」等がある。






■SaaS

SaaSは、アプリケーションの機能を分割し、ユーザーが必要とする機能だけを提供するもの。
1つのサーバーを
複数の企業で共有することを前提としたマルチテナント方式でのサービス提供となる。
SaaSは、
クラウドベンダーかパッケージベンダーが、あらかじめアプリケーションをクラウド上に構築し、そのアプリケーションをインターネット経由でサービスとして使用する。

利用者は、ハードウェアやOS等を用意する必要がなく、クラウドベンダーとの契約だけで即座にサービスを利用することが可能。
また、ソフトウェアのバージョンアップは、ユーザー企業側で行う作業は無く、クラウド事業者が更新を行う。
そのため、
常に最新機能を利用できる。

代表的なSaaSのサービスには、マイクロソフトの「Office365」等がある。